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地震からのいろいろ。

ファイル 77-1.jpg

地震後の職場の写真。
写真撮ってた人がいたことに驚いた(~_~;)
机が崩れて倒れてしまってますよ。
妹に見せたら、
「千葉県の被害写真じゃないよ(-_-;)」
と言われました・・・。
たしかに、私の職場だけ震度7ぐらいだったと思います、はい。
私の机は、真ん中上の部分で電話が斜めってる机の奥です。
実は私の机だけノー被害で、唯一まっすぐ立ってます(苦笑)
両隣の机は倒壊しちゃってますね・・・。
パソコンが斜めになっちゃってる机に座っていたのは妊婦さんで、地震直後机の下に隠れようとしたので、
「この机、前に地震で歪んだことがあるから危ないよ!
 後ろにロッカーもあるし、ここは危ないから机から離れて!」
と慌てて別の場所に連れて行きました。
そのまま机の下にいたら・・・と思うと・・・。

私の職場は大規模集客施設なのですが、誰一人怪我することもなく、お客様を避難させることが出来ました。
ガラスが割れて降ってきてるところや看板が倒れたり物が倒れたり・・・と危険な場所は数えきれないほどありました。
地震後の惨状を見ると、怪我人がいなかったのは奇跡です。

地震から2、3日は、復旧作業が続きました。
営業を再開したら、怒涛のように客が押し寄せ、危ないから走らないで下さいと訴えたら
「そんなの守るわけねーだろバーカ!!」
とオッサンに怒鳴られたり。
それでもめげずに「走らないで」と訴えていたら、母親に手を引かれて引きずられるように走っていた子供が、
「ねえおかーさん、なんで走るの?」
と聞いていた。
無視して大混乱の通路を走り続ける母親。
なんか、心が傾いだ。
きっと、この後子供が転んで、後ろから走ってくる人に踏まれたりしたら、こういう母親は私たちに文句言ってくるだろう。
若い人の方が走る、から、早歩き、にかえてくれてた。
年配の男性は本当に酷い。邪魔だと私を突き飛ばす人もいた。いっそ転んでしまえと思った。
押すわ倒すわ蹴るわ怒鳴るわの大パニック。
モラルある日本人なんて、嘘だ・・・。

私の職場は今のところ計画停電の対象になっていない。
それはたまたまなのに。
周りのコンビニや飲食店だって停電してないのに。
「非国民」
とか
「お前のところが電気点けてるからオレの家が消えるんだ!」
としょっちゅう電話がかかってくる。
営業してなかったらしてなかったで「不便だ」って文句言ってくるくせに。
暖房も切られた職場でコートを着てかじかむ指でキーボード打ってる中、そんな電話を受けると切なくなる。

でも、私の辛さなんて、辛いのうちに入らない。

ものすごく個人的なことを言ってしまえば、今の状態より、去年闘病生活してた間の方が辛かった。
去年は自分(あと心配してくれた家族や友人)だけが辛かったけど、今は皆が大変だから平気って思うのは、間違ってるかもしれないけど。
でもやっぱり、大変だけどお互い頑張ろうと言える相手がいるのは支えになる。
今のところ、職場も自宅も停電していない。
昨日は2回停電した、なんて同僚の話を聞いていると、なんか、むしろ私の家も停電してくれって気がする。
職場で募っている募金は、日に日に額が減ってきている。
大変なのはこの先だと思う。
取引先がこの1週間で2社が音を上げた。
新規の契約もすべて頓挫した。
企業努力じゃ乗り越えられないほど長期間の苦難になると思う。
でも、あっという間に1週間が過ぎた。
きっと、なるようになるのだろう。
なるようにしかならないのだろう。
今、自分が出来ることをするしかない。


おっといけね、暗くなっちゃった。

上司が
「オレ、最近、宮沢賢治にはまってるんだよねー」
と超ガラにもないこと言い出した。
小学生の子供が、学校で習っていて、家で朗読してるそうだ。

上司
「雨ニモ負ケズ、とか良いよね~オレ、覚えちゃった。
 『雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ・・・え~・・・」

私と私の前の席の同僚
「雪にも夏の暑さにも負けぬ丈夫な体をもち」

上司
「あ、そうそう、えっと、その後は・・・・・・・・・」


「慾はなく決して怒らずいつも静かに笑っているんですよ」

上司
「そうそう、よく覚えてるなあ」


「一日に玄米四合と肉と少しの野菜を食べ」

同僚
「いや、味噌です」


「あ、そうか(笑)で、東だか西だかに病気の人や喧嘩や訴訟があるんですよ」

上司
「あ、それはね、東西南北の順なんだよ」

同僚
「疲れた母や、死にそうな人もいますね」


「で、日照りの日には涙流して、寒さの夏はオロオロ歩くんですよ」

上司
「そういう人に私はなりたい!」

同僚
「いや、皆にでくのぼうと呼ばれ、褒められもせず苦にもされず、がまだあります」

上司
「そうそう、でくのぼうとか呼ばれたいよね~。
 というわけで雨ニモ負ケズにはまって覚えたんだ」


「まっっったく覚えてないじゃないですか」

同僚
「あ、ズバリ指摘しちゃいましたね」

みたいな話をしていたら、二十代の子に
「私、その詩自体を知りません・・・」

と言われました。習った覚えもないとか。
ゆとり教育め!!!( ̄◇ ̄;)

うん、でも、私も今は、「そういう人」になりたいかな。